時間への隷属 タイムマネジメントの罠

時間を支配しようする人は、己が時間に隷属していることに気づきません。

最近では、時間を有効に使う事であったり、いかに同じ時間で沢山のことをこなすかがトレンドになっています。

言い換えれば、タイムマネジメントライフハックと呼ばれるものですね。


ところが前記事でも書いたように、人間は1度にたくさんのことをこなせるようにはできていません。

脳のリソースは限られている。
つまりこの場合、人が向けられる注意には限りがある。

この限られたリソースを越える量のタスクをこなそうした結果、頭がパンクするといった事態が起こります。

その結果、人は「忙しさ」や「焦り」を感じるわけです。

現実にはそこまで忙しくなかったとしても、1度に複数のことを処理しようとするため脳が忙しいと誤認したりする。

これは脳科学的にも多くのデータが出てます。


つまり、僕たちは時間を支配しようとして、逆に支配されているわけです。


この支配から逃れるためには、一度手を止めて何が大事かを見極めるしかない。

今やっている沢山の事の中から、やらなくても状況が大して変わらないものがあるはず。

人の脳はやる事を増やすのは得意ですが、やる事を減らすのはそこまで得意ではない。


だからこそ、心の荷物を減らして身軽になる必要がある。


時間と上手く付き合うには、それしかないと思っています。